学会長挨拶

 

26回群馬県作業療法学会を202491日(日)に太田医療技術専門学校において開催いたします。テーマは「原点回帰~群馬県の作業療法から学ぶ~」としました。

201912月に中国でその端を発した新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全世界に広がり、人々の生活のあらゆる分野で前例のない重い負の影響を与え続け、我々はさまざまな感染対策を行うことを余儀なくされました。作業療法に関する学会のほとんどはWEB方式での学会となり、勤務の都合や子育てなどのプライベートでの都合があっても学会参加しやすい環境が実現し、何より全国の著名な方々の講義が受けやすくなったことに高い評価が得られました。しかし、新型コロナウイルスの脅威もやわらいだ現在、著明な講師の講義は様々な都道府県学会のみならず、サブスクリプション方式の研修会などでも視聴できるため、学会のあるべき姿、特に各都道府県学会の意義が問われるようになってきていると感じています。

今回の学会は、テーマにも掲げさせていただいたように、都道府県士会本来の目的である、身近な作業療法士から経験を聞いたり、技術を習ったりするための「繋がり」をつくることを目的に企画しました。そのため、特別講演やシンポジウムでは、群馬県においてご活躍されている先生方にご講演いただく予定となっております。ワークショップや企画展示では、群馬県作業療法士会独自の活動や学生向けの各病院・施設の紹介スペースを設けさせていただくことを企画しております。

原点回帰とは言いつつも、シンポジウムや企画・展示などどれも新しい企画であり、群馬県内における様々な課題に対する取り組み、さらにはその成果と展望などが活発に議論されることを期待しております。

ぜひ、演題のご登録と皆様の多数のご参加をお願い申し上げます。

 

 

26回群馬県作業療法学会

 

学会長 石森卓矢

(公益財団法人脳血管研究所 美原記念病院)