学会長挨拶 「皆で楽しく 繋がルンルン♪」

 

 

 

大会長 山口智晴

(群馬医療福祉大学リハビリテーション学部)

 

先日、新型コロナウイルス感染症感染症(COVID-19)をいつまで“新型”と呼ぶのか気になって調べてみました。そもそも当初の論文報告で2019 novel coronavirusと報告されたものの、2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの仲間であることから、国際ウイルス分類委員会はSARS-CoV-2と命名し、この時点で「新型」というニュアンスは消えていたようです。にもかかわらず日本では、なぜか“新型コロナウイルスと呼び続けており、一度根付いたものを変えにくい文化があることを再認識しています。

 

 作業療法をはじめとした医療・保健・福祉等の分野でも、ここ数年でも様々な知見や技術が発展し、日々刻々と進化を遂げております。そして、少子高齢化がドンドン進むわが国では、誰もが経験をしたことのない社会構造の変化が待っています。どう考えても、現在の医療体制や作業療法の提供体制は維持できませんし、今日の“新型”はすぐに”旧型”となる社会に突入します。5年間も「新型」とは言えないのと同じように、我々の当り前も5年もせずに変わっていく時代であり、時代に適応していく力が必要なのだと思います。現に、養成施設指定規則の一部改正や臨床実習の在り方の変化、ビッグデータやICT技術の活用推進など、たくさんの変化の波が押し寄せています。

 

 そういうと、常に最新の情報に知識をアップデートして、新しいクリエイティブなことをしていかなくてはならないようにも感じますが、本当にそうでしょうか? 私自身は、自分たちの取り組みを常に振り返り、社会に求められていることとの齟齬がないように適応していくことの方が近道に思っています。そんな想いで、学会テーマ「これからの社会と作業療法 ~群馬で考える作業療法のnext stage~」の通り、本学会のワークショップは群馬県作業療法士会としての様々な取り組みを中心に企画させていただきました。

 

 でも本当は、実行委員会の役員会議で提案したメインテーマは「皆で 楽しく 繋がルンルン」でした。周囲からの「さすがにやめた方が良い」という真っ当なご指摘で却下になりましたが、諦めきれずに挨拶文のタイトルとさせていただきました。

 

難しいことはさておき、様々な変化や制限が多い世の中ですが、県士会活動の本来の目的を振り返り、皆さんで繋がりを深められるそんな学会になればよいなと願っております。群馬県は、東日本最大級の古墳大国であり、東国文化の中心として栄えた歴史があります。そんな文化の地である群馬県で、北関東信越地域の皆さまと明るい未来に向けたディスカッションができることを楽しみにしております。

 

 最後に重ねてではありますが、本大会の開催に際し、多くの皆様方にご支援ご協力を賜りましたことに心から感謝申し上げ、大会成功を切に願いまして開催のご挨拶とさせていただきます。皆様のご出席を心よりお待ち申し上げております。

 

 

20225月吉日