学会長挨拶

 

テーマ「つながりのある作業療法」

 

 記念すべき令和元年、第22回群馬県作業療法学会を12月8日(日)に高崎市総合福祉センターにて開催することになりました。さて、今年度のテーマは「つながりのある作業療法」です。「つなげる」をテーマにした作業療法関連研修会は多くあります。地域につなげる・・・自立支援につなげる・・・医療と介護をつなげる・・・人と人とをつなげる・・・等々。地域に、自立支援に、人に、『作業』という行為を通じて能動的(active)につなげていくことの重要性から多くの研修会があるのだと思います。しかし、一作業療法士が能動的につなげるには限界があると思います。私自身、多くの方のご指導、ご支援のおかげで支えられています。受動的(passive)な意味合いがあるという事も忘れてはなりません。

 

 また、住み慣れた地域やこれから新しく生活をしていく場所、その方法や手段、家族や支援者、そして様々な職種といった横の「繋がりlink」だけでなく、親や子、先人先輩や後輩学生、過去や未来といった縦の「継がりtake-over」も『つながり』なのです。単にその「つながり」を構築していくために支えているのが作業療法士なのではないのかと考えます。対象者や家族を取り巻く環境を踏まえて包括的に生活を捉える専門性を有しているのが作業療法士なのです。時には能動的に、時には受動的に繋ぎ、継ぐ、、、そんな作業療法士でありたいという思いから今回のテーマにさせていただきました。

 

 サブテーマは『多様化する作業療法の役割と主体性』としました。医療だけでなく介護分野や特別支援教育、就労支援などといった地域に生活行為という側面からかかわることのできるのは作業療法士しかいないと思います。そういった多様化するニーズに対し、我々作業療法士が当事者意識をもって主体的にかかわっていかなければならない時代が来たとも感じております。

 

 実行委員一同、この学会が皆様の一助となり、全ての参加者の方々にとって意義のあるものとなるよう、準備を進めております。多くの演題、作業療法士だけでなく多職種の皆様、一般市民の皆様、学生の皆様が集まり、充実した学会になることを期待しております。

 

 皆様の参加を心よりお待ちしております。

 

学会長 柴田 全利